フローリングがなんか黒い!?古いワックスを徹底除去する剥離作業とは!
2024/06/26
先日、分譲マンションの売却前のハウスクリーニングに入らせていただきました。
その際にフローリングの古いワックスが黒ずんでしまっていて、見た目がとても悪く、これでは購買意欲が削がれてしまうなと思い、古いワックスを徹底除去する剥離洗浄をご提案させていただきました。
『剥離ってなに!?』と思われる方もいらっしゃるかと思いますので、今回はその辺りをご説明させていただきます。
※まあ、一言で言ってしまうと『古いワックスを剥離(剥がす)する』ってそのままなんですが(^^;;
【フローリング床の剥離洗浄ワックスについて】
フローリング床の美しさを保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
その中でも特に重要なのが定期的なワックス掛けと、それが蓄積した際の剥離洗浄です。
※ワックスフリーの床材はワックス不要です。
ワックスを塗布してしまうと密着不良などの不具合で起きてしまうのでご注意下さい!
それでは、フローリング床の剥離洗浄ワックスのプロセスと注意点についてご紹介します。
1. フローリングの剥離は難しい
フローリング床の剥離は非常に難しい作業です。
古いワックスを完全に除去するためには、専用の剥離剤を使用する必要があります。
しかし、剥離剤を使うときには様々な注意が必要です。
フローリングの表面にダメージを与えないように、適切な濃度と作業時間を守らなければなりません。
剥離剤がフローリングの下地まで染み込んでしまわない様、塗布量にも注意が必要です。
また、剥離作業中は十分な換気を行い、適切な保護具を着用することが推奨されます。
※ご依頼の際の剥離作業中、対象エリアへは一切の立ち入りをご遠慮ください。
2. 中和、剥離剤の徹底除去が必要な理由
剥離剤を使用した後は、必ず中和を行うことが重要です。
剥離剤は強力な化学物質であり、残留すると新しいワックスの密着率に悪影響を与えます。
また、アルカリ成分の残留は床材へのダメージを与えますので、床材は反り返ってしまったりなど、最悪取り返しのつかない状態になってしまいます。
中和作業を怠ると、アルカリ成分が残留し、ワックスが均一に塗布されず、ムラができたり、剥がれやすくなったりする密着不良を起こす可能性があります。
中和剤を塗布して中和後、ウェットバキュームという水を吸い込める専用の掃除機を使い、フローリングの隙間に入った剥離剤の残留物を完全に取り除くことで、新しいワックスがフローリングにしっかりと密着します。
3. 適正な作業が密着率を左右する
フローリングの剥離洗浄とワックス掛けは、適正に作業しないと密着率が低下し、美しい仕上がりを保つことができません。
剥離洗浄の後、フローリングが完全に乾燥していることを確認してからワックスを塗布することも重要です。
完全乾燥している状態が理想なので、時期を選べる場合は梅雨時期の施行はオススメしません。
また、ワックスを塗布する際には、均一な厚さで塗ることが求められます。
この様に適正な作業を行うことで、フローリング床が長持ちし、美しさを保つことができます。
【まとめ】
フローリング床の剥離洗浄ワックスは、難易度が高くご自身で行う場合は特に注意が必要な作業です。
しかし、適切な方法と手順を守ることで、美しいフローリングを維持することができます。
プロのハウスクリーニングサービスに依頼することで、確実な結果を得ることができるので、DIYより頼んでしまった方がとてもコスパの良い作業だと思っております。
定期的なメンテナンスで、いつまでも輝くフローリングを楽しみましょう。